前立腺の病気
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前立腺がん
早期の前立腺がんは、全く症状はなく、進行して始めて症状がでてきます。
血液検査(PSA)だけで早期に発見できます。
*頻度
前立腺がんは、男性では胃・大腸・肺に次いで7番目に罹患数の多いがんです。
1年間に約8万人(78,400)が見つかり、約1万人(12,400)が亡くなられています。
(2018年の予測データ/ 国立がん 研究センターがん情報サービスよりhttps://ganjoho.jp/reg_stat/)
*診断
前立腺がんの診断は、PSA(前立腺特異抗原:前立腺の中でのみ作られる蛋白で、がんができると血液中にもれ出す)を測定します。
PSA高値の場合、まずMRI検査を施行。異常があれば、前立腺の組織検査でがんの有無を調べます。
※ 健診でPSAが、基準値より高くても、再度の血液検査で低くなる方も多いです。
治療
患者様の年齢, 進行度(がんの広がり), 組織型(がん細胞の良悪)によって、治療が変わってきます。手術, ホルモン療法, 放射線療法などから、より良い治療を選択します。
当院では、常時 数十例の方に「ホルモン療法」を行っています。
前立腺肥大症
男性は50歳前後から「男性ホルモン」が減少し、身体全体のホルモンバランスが崩れることで、5人に1人は「前立腺が肥大」します。
前立腺は膀胱出口部にあるため、腫れると、おしっこの通り道を塞ぎます。
*症状
おしっこが近い(日中2時間以内, 夜間2回以上)。スッキリ出ない。残った感じがする。急におしっこに行きたくなる。
*診断
お腹の上から機械をあてるだけの「エコー検査」で、簡単に前立腺の大きさが分かります。
※「直腸診 (肛門から指を入れて、前立腺を触れる診断方法)」は、当院では原則として行っていません。
治療
膀胱の出口をぐっと広げて、おしっこをすっきり出す薬や前立腺を小さくする薬を処方します。しかし、大きな前立腺肥大には手術が必要です。
前立腺炎
年齢に関係なく〝下腹部の違和感, おしっこのキレが悪い, すぐに尿意を感じる〟などの症状があれば、この病気が疑われます。
*原因
尿道から菌が入る細菌性と アレルギーや冷えに関連した非細菌性があります。
*症状
下腹部〜会陰部(陰嚢の裏から肛門の周囲にかけて) や 両側太ももの不快感, 尿もれ感, 尿が近い、精液に血が混ざる等々
*治療
抗菌剤、消炎剤、植物性剤、漢方薬などの薬を処方。悪化因子は「疲労, ストレス, 長時間の運転, 飲酒」など。いったん良くなっても、繰り返し症状が出やすいのが特徴ですから、最初の治療が肝心です。