性行為感染症
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【性行為感染症外来】
①問診
受付や看護師に言いにくい場合は、医師に直接話しますと言っていただければ大丈夫です。
②診察
性行為感染症に関しては、医師以外のスタッフは外に出て、半個室にして一対一でお話を伺います。
* 性行為感染症は、性行為の際に、パートナーの性器(ペニス, 膣)以外にも、喉, 口, 肛門からも感染します。
* 必ず、パートナーの方も一緒に治療が必要です(お二人で来院される方も多いです)。
主な病気は?
クラミジア感染症(尿道炎, 咽頭炎, 膣炎)
クラミジア性尿道炎は、感染すると1~3週間後に尿道の違和感が出現します。
*確定診断
「朝起きてすぐの出始めのおしっこ」を検査センターに送り、遺伝子診断法(PCR)で調べます。結果は翌日にわかります。
*治療
抗菌剤の飲み薬を服用します。
淋菌感染症(尿道炎, 咽頭炎, 膣炎
淋菌性尿道炎は、感染して1~7日後に強い排尿痛, 尿道からの膿が認められます。
*治療
飲み薬の抗菌剤はほぼ効きません。
一回の抗生剤の静脈注射(または筋肉注射)で、速やかに症状が改善します。
※ クラミジア, 淋菌ともに、感染していても「全く症状が無い」ことも多いです。
※ 治療後に痛みや違和感が完全に消えても、まだ菌が残っていることがあります。
自己判断で勝手に通院をやめてしまうと、再びパートナーにうつしてしまう〝ピンポン感染〟に要注意です。 そのためにも、治療後の再検査が一番大事です。
性器ヘルペス
性器にみられる単純ヘルペスウイルスによる感染症です。
*原因
本人や相手が、全く無症状の時でもうつる事があります。
*症状(初感染)
[初感染]
感染後1週間くらいで、男性は陰茎、女性は外陰部に「痛みを伴う水ぶくれ, 赤み」が出現します。
[再発]
心身疲労時に初発時とほぼ同じ部位に発症しますが、痛みは軽めです。
*治療
抗ウイルス薬を、数日間服用しますが、一部のウイルスは死滅せず神経節に潜伏します。抵抗力が弱った時に、ウイルスは元気を取り戻し再発します。
※ 再発を繰り返す方には、「再発抑制療法(保険適用)」をご案内しています。
尖圭コンジローマ
ヒト乳頭腫ウイルスによる症状の無いイボです。
感染後平均3力月(およそ1~6力月)で男性は亀頭・陰茎、女性は膣の出口から肛門の周りに発症します。
*治療
まず、〝塗り薬(週に3回塗布)〟をご提案します。
薬が効かない場合や大きいイボは、電気凝固や外科的切除を行います(当院で施行)。
※治療後3~6力月は再発の可能性があるので注意してください。
梅毒
感染から2~3週間で、亀頭, 陰茎, 膣の周りに「痛みの無いシコリ」が出現します。
*診断
シコリの形状からほぼ診断可能です。が、本人が気づかないうちにシコリが消えてしまうことも多いです。
感染から6週間たつと、血液検査(梅毒血清反応)で診断できます。
*治療
抗生物質(ペニシリン)の飲み薬を服用します。
※自覚症状が全く無いにも関わらず、偶然血液検査で感染が分かることもあります。
エイズ(HIV)の血液検査
感染が疑わしい日から6~8週間後になれば、血液検査でHIV抗体の有無が分かります。
ED(勃起不全)
全く勃起しない方から、性交渉の途中(精液が出る前に)、ペニスが縮んでしまう方まで、さまざまです。20代の男性でも「一回失敗してから、上手くいかなくなった」とよく相談に来られます。通常、体の診察は行わずに、お話を聞くだけで診断可能です。
*原因
疲労や仕事などのストレスによる心因性と血管がつまる器質性があります。どちらもペニスの海綿体に血が十分流れ込まないために起こります。
危険因子は、糖尿病, 喫煙, 肥満, 高血圧症, 脂質異常症(悪玉コレステロールや中性脂肪が高値)などです。
*治療
速効性の飲み薬(バイアグラ・シアリス)を服用します。性的刺激が加わると、ペニスに血液を送る血管が広がり、勃起します。
当院では20~80代の方まで毎月数百錠を処方し、繰り返し使われています。
*注意点
自由診療です。
ED治療薬は〝一部の心臓の薬〟と併用すると、重い副作用が発現します。また、インターネットで購入するED治療薬は、〝成分不明の薬〟の可能性があるためお勧めしておりません。
※初診時には、院長が診察室で患者さまと一対一でお話しし、より良い薬の飲み方を詳しく説明し、直接クスリをお渡しします。
※当院では、〝診察料や処方料などの別料金〟は一切いただいておりません。